【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.41:長徳寺(曹洞宗)】
【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.41:長徳寺(曹洞宗)】
西茂森禅林街の黒門をくぐり、長勝寺に向かって進むと左手中ほどにあるのが長徳寺です。山号を八重山(はっちょうざん)といい、元は弘前市高杉にありました。高杉の集落から1.5キロほど山ろく寄り、独狐からのバイパスを進むと右手に小高い丘が見えてきますが、この丘が八重の森です。今は大部分がリンゴ園になっていますが、桜や松林のある山頂付近が長徳寺跡になります。
八重の森の面積はおよそ八ヘクタール。現在、寺跡として残っているのは十アール足らずですが、森の規模や形からみて、全体が寺跡であったと思われます。
この寺跡が人手に渡るところを、檀家や高杉地区民の協力を得て確保。昭和五十年に長徳寺の飛び地として登記しました。寺跡には土地取得の記念碑と、「八重山長徳寺々蹟」の碑、観音像などが立っています。桜や松、ダケカンバなど十数本の木が植えてあり、寺跡にふさわしい環境が保たれています。
寺宝の一つに、二十八世住職が三十三年の月日をかけて完成させた法華経の写経があります。茂森町の玉田酒造店の家運隆盛と厄除けを祈念して写経したもので、三部八十四巻から成っています。昭和二十九年の火災の際も、このお経だけは焼失を免れました。
(「こころ 津軽のお寺さん巡り 弘前編」より抜粋。)
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