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【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.40:西福寺(浄土宗)】

【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.40:西福寺(浄土宗)】

 西福寺は、慶長年間の初めに堀越に創建されたお寺で、円空作の十一面観音像と地蔵菩薩像があることで知られています。

 寺院縁起によると、比叡山延暦寺三世だった慈覚大師が布教のため下向の折、恐山から津軽に入りました。堀越村に差しかかったところ、西の松林から二筋の光明が現れ、その光の差す一本の松の木から二体の仏像が作られました。村人たちは一宇を建立し、仏像を安置して拝んだところ非常にご利益があったといいます。これが西福寺の始まりであり、同寺にある十一面観音像と地蔵菩薩像がこの仏像であると伝えられています。

 ただし、慈覚大師は、宗祖最澄の高弟の一人で叡山三塔の1つを基礎づけたといわれる平安朝時代の名僧で、長安の青竜寺にならい総寺院を建立し、東国を行脚し、数々の寺院を開山したことで知られています。縁起通りだとすれば、西福寺は千二百年近い歴史を持ち、しかも天台宗だったことになりますが、慈覚大師が津軽地方を訪れたという根拠はなく、疑問視されています。同寺は、元和元年ごろ堀越から元寺町に移り、さらに慶安二年の大火で焼失、翌年に現在の地に移転しています。その後も焼失があり、現在の本堂は慶応二年に建立したものです。

(「こころ 津軽のお寺さん巡り 弘前編」より抜粋。)

#弘前公益社#津軽のお寺さん巡り#西福寺#浄土宗

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