【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.21:勝岳院(曹洞宗)】
【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.21:勝岳院(曹洞宗)】
勝岳院は、かつて山門入口左側になった杉の木に大きなコブがあったので、「コブ杉の寺」「コブ寺」とも呼ばれたが、昭和46年ごろに危険だというのでこの杉の木は切り倒されて、シンボルを失ってしまいました。今はないコブ杉ですが、同寺ではその写真を本堂に掲げ大切に保存しています。
山号の石神山はご神体が石であったことに由来し、寺名は狄ケ館沼(えぞがだてぬま)から見た岩木山の眺望が見事なことから付けられたといいます。この石神信仰には、本地垂迹(ほんちすいじゃく)説と神仏混淆(しんぶつこんこう)が深く関わっています。本地は仏であって、神々は仏が垂迹のために化身したものであるというのが、仏教が伝来した頃の仏教側の主張で、神も仏も根本は同じで、石神も十一面観音の垂迹身だというのもこのことによります。
禅林三十三カ寺の中で他の寺と違うところは「おびんずるさま」という「なで仏」が本堂一角にあることです。「びんずる」は十六羅漢の一人で除災の仏です。願いを込めてなでると病気や災いが除かれ、願い事が叶うといわれています。
(「こころ 津軽のお寺さん巡り 弘前編」より抜粋。)
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