【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.18:月峰院(曹洞宗)】
【津軽のお寺さん巡り~弘前編 vol.18:月峰院(曹洞宗)】
西茂森禅林街の赤門をくぐって、すぐ右側にある鉄筋コンクート建ての近代的な寺院が月峰院です。天正8年、現在の平川市沖舘に創建されたと伝えられ、堀越を経て、慶長16年ごろ、弘前城築城とともに長勝寺構えの1つとして現在地に移っています。
月峰院で有名だったのは本堂の裏にあった「金沢の松」です。禅林街一帯が金沢と呼ばれていたためにこの名前がついたと言われていますが、松自体はこの地に月峰院が来る前からあったらしく、垂れ下がった枝に凄みがあって「化け松」とか「さかさ松」といわれる名物松だったと言われています。今こそありませんが、この松の木で作った「今上牌」が寺宝として残っていました。
当時の住職は、檀家に負担をかけてはらなないというのが信念で、300年以上を経た寺院は老朽化がひどく、雨漏りして大変でしたが、檀家総代たちが「建て直し」を切り出すと、逆に「雨漏り用のバケツを寄付してください」と言ったエピソードが残っています。禅林街の中で最も古い建物でしたが、昭和47年頃から全面改築に踏み切り、50年に完成させたのが今の本堂です。京都の専門家に設計を依頼したというだけに、あか抜けした近代的な建物に仕上がっています。
(「こころ 津軽のお寺さん巡り 弘前編」より抜粋。)
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